第763回東京定期演奏会 第763回東京定期演奏会 の続きを見る 生誕200周年のブルックナーに捧ぐ「一曲入魂!」 日本における「マーラー演奏史」に着実に足跡を残しつつあるカーチュン・ウォンと日本フィルが、シーズン・オープニングでは初めてブルックナーを手がけます。しかも今回はあえマーラー3番や9番の時と同じく「一曲入魂!」の姿勢でとりくみます。カーチュンならではの微に入り細を穿つ入念なリハーサルを経て醸成・大成されるブルックナーの音宇宙。作曲家が最後に遺した「未完でありながら完成品」とも言え、和声上では20世紀への橋渡し的な役割も果たしたロマン派後期傑作中の傑作です。今年生誕200周年を迎えるこの大作曲家を祝うに相応しいモニュメンタルな時間が生み出されることでしょう。