本プロジェクトでは、日本の優れた音楽文化をオーケストラの視点から紹介する「承前啓後継往開来」シリーズ第1弾として2023年8月にオーケストラ本公演で世界初演した、琉球古典音楽とオーケストラによる「Open Leaves」(作曲︓藤倉大、日本フィルハーモニー交響楽団委嘱作品)を室内楽形式で実施。沖縄の方々とともに琉球・西洋2つの「古典音楽」を発信します。全ての演奏には、落合陽一自身による映像演出がコラボレーションします。演奏に応じて“生成AI”により生まれる映像演出は、音楽会に「耳だけ」ではない感覚の体験をもたらします。
2月23日の首里城サテライト公演(ミニコンサート、2回)は、首里城史上初のクラシック団体による演奏機会となりました。文化芸術の未来を担う沖縄県立芸術大学の学生とともに、琉球古典音楽が育まれた首里城にて「Open Leaves」を奉納演奏し、首里城の復興を音楽で応援します。また、2月24日の那覇公演では、琉球古典音楽の若手奏者と琉球交響楽団のメンバーを迎え、沖縄の方々とともに音楽の喜びをお伝えします。
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2024年2月23日(金祝)①10:00 ②13:00 首里城世誇殿演出:落合陽一(メディアアーティスト)琉球古典音楽演奏:沖縄県立芸術大学学生日本フィル弦楽四重奏団︓田野倉 雅秋(日本フィル・ソロ・コンサートマスター)、末廣 紗弓(ヴァイオリン)、小中澤 基道(ヴィオラ)、石崎 美雨(チェロ)曲目︓ 琉球古典音楽演奏(芸大生)、弦楽四重奏(日本フィル)、藤倉大︓Open Leaves(合同)*1回約40分。入場無料(首里城有料区域への入園券が必要です)
2024年2月24日(土) 14:00 琉球新報ホール演出:落合陽一(メディアアーティスト)琉球古典音楽奏者:喜納 吏一・徳田 泰樹(歌三線)、林 杏佳(箏)、亀井 美音(笛)、前田 博美(胡弓)、久志 大樹(太鼓)日本フィル弦楽四重奏団:田野倉 雅秋(日本フィル・ソロ・コンサートマスター)、末廣 紗弓(ヴァイオリン)、小中澤 基道(ヴィオラ)、石崎 美雨(チェロ)ゲスト:琉球交響楽団メンバー(「Open Leaves」出演)曲目︓ 【琉球古典音楽】斉唱「かぎやで風節」斉唱「松竹梅一鎖」(揚作田節、東里節、赤田花風節、そんばれ節、黒島節、夜雨節、浮島節)独唱「仲風節(二揚)」【弦楽四重奏(日本フィル)】 ドヴォルジャーク︓弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」【全員】 藤倉大︓Open Leaves (承前啓後継往開来Ⅰ 日本フィルハーモニー交響楽団委嘱作品)チケット料金︓ 一般¥3,000/学生席(小~大学生)¥1,000[税込]
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■委嘱新作「Open Leaves」(2023、作曲︓藤倉大)について琉球古典音楽(本演奏会では「揚作田節」)と自由なオーケストラ演奏が織りなす音楽。作曲家藤倉大とプロジェクトとの出会いは、2020年コロナ禍中に開催した《双生する音楽会》で、同氏のテレワーク・アンサンブルのための作品「Longing from afar」 (2020)を取り上げたことが縁でした。2022年には、落合陽一氏のメディアアート作品とオーケストラとの「共演」曲、「for null」 (2022)を委嘱初演。このご縁から、日本文化探訪の新作委嘱シリーズ「承前啓後継往開来」を藤倉氏と開始することにし、その第1回として本年度は琉球古典音楽を取り上げた。琉球古典音楽奏者の皆様とは、落合×日本フィルプロジェクトVOL.6にも出演いただいたご縁からこの度の共演が実現した。沖縄のフィールドワークやワークショップを経て、2023年8月初演。作品情報(藤倉大公式サイト)https://www.daifujikura.com/open_1.htm
これまでの公演
・VOL.1《耳で聴かない音楽会》2018年4月22日 https://youtu.be/wJEKht0zix0 ・VOL.2《変態する音楽会》2018年8月27日 https://youtu.be/PJ6gJrnMRSs ・VOL.3 Part1《耳で聴かない音楽会2019》2019年8月20日 https://youtu.be/aqDy9_Km5aM・VOL.3 Part2 《交錯する音楽会》 2019年8月27日 https://youtu.be/jn5cg4YhRtk・VOL.4《__する音楽会》 2020年10月13日 https://youtu.be/Ww9fLCB6-j0・VOL.5《醸化する音楽会》 2021年8月11日 https://youtu.be/Ek-M4d_oGU8・VOL.6《遍在する音楽会》 2022年8月25日 https://youtu.be/N9C74aZlo6I