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プレトーク「本日の聴きどころ」金曜18:30~ 土曜13:20~
指揮:山田和樹 ヴァイオリン:周防亮介
エルガー:行進曲《威風堂々》第1番 ニ長調 op.39-1 ヴォーン・ウィリアムズ:揚げひばり エルガー:交響曲第2番 変ホ長調 op.63
S席 ¥8,500 A席 ¥7,000 B席 ¥6,000 C席 ¥5,000 P席 ¥4,500 Ys席 ¥2,000
Ys席:25歳以下の方が対象のお席です。S席以外から選べます。
ききて:山崎浩太郎
今年のシカゴ交響楽団とニューヨーク・フィルへのデビューに続き、2025年6月にはベルリン・フィルへのデビューが予定され、活躍の場をますます広げている山田和樹さん。「自分がいちばん最初にファンになったオーケストラ」という日本フィルとのつながりを大切にされ、「これからも年に最低1回は出ます」。 次回は、バーミンガム市交響楽団の音楽監督として英国愛を強めるマエストロによる、イギリス・プログラムです。
―まず、エルガーの行進曲《威風堂々》第1番ですね。山田「思い出の曲なんです。自分が入った高校の吹奏楽部は、生徒が指揮をするんです。1年生から全員で指揮をしてみて選ばれる。最後まで残ると自分の好きな曲をやれるんですが、そのとき選んだのがこの曲なんです。 バーミンガム市交響楽団と演奏したとき、何百回も演奏した曲だろうけど、僕にとっては特別な曲なんだよと、この話をしたんです。すると、とても感動的に演奏してくれた。よかったなと思っていたら、エキストラの奏者が寄ってきて、その吹奏楽版の編曲者の名前を覚えているかと聞いてきた。もちろん覚えていない(笑)。でも外国人だったと思う、と答えたら、きっとそれはこのオーケストラに以前いたヴィオラ奏者の旦那さんだ、と言うんです。世界は狭いなと、縁を感じましたね」
―たしかに不思議な縁ですね。お好きになったきっかけは?山田「中学生ぐらいのとき、まずピアノ譜で知りました。何かのピアノ曲集にアレンジされて入っていたんです。弾いてみていい曲だなと思って、それで高校ではこの曲を選びました。 そのあと、イギリスにはプロムスという夏の音楽祭があって、最後の日には、この曲をお客さんがみんなで歌い、風船を飛ばしたりするなかで演奏すると知り、いつかそこへ行きたいと思うようになりました。 そのころは、バーミンガムという名門オーケストラで《威風堂々》を指揮する日が来るなんて、夢にも思っていなかった。僕の音楽人生の、象徴的な曲なんです」
―その曲を、あらためて日本で演奏するわけですね。山田「そうです。ただ、日本フィルもさんざん演奏してきた曲だけに、どうリフレッシュするか。その点に気をつけてやってみます」
― 続いて、ヴォーン=ウィリアムズの「揚げひばり」。山田「僕はいままでヴォーン=ウィリアムズの作品をあまり指揮していなくて、この曲も初めてなんですが、大切なのはイマジネーションだと思います。イギリスのどの作曲家にも共通して感じるのは、イギリスの自然と結びついていることです。かれらが暮らした場所に行くと、その風景と音楽に強い結びつきを感じます。キリスト教より前の、ケルト系のブリトン人が暮らしていた時代からの、土着の神様と自然が結びついていて、音楽もそこにつながっている。バーミンガムに来てから、そう感じるようになりましたね。」
―ヴァイオリン独奏は周防亮介さんですね。山田「この曲には周防さんがいいなと、ピンときたんです。歌心、歌いまわしが素晴らしいし、他の誰とも似ていない、独自の感性を持っている方ですから」
―メインはエルガーの交響曲第2番。山田「これも初挑戦なので今勉強していますが、とにかく難しい。でも、噛めば噛むほど味が出てくる曲ですね。イギリスのオーケストラはこの曲をすごく大切にしています。エルガーには古きよき時代、大英帝国のいちばんいい時代を思い出させる要素があるのでしょうね。 エルガーは美しいメロディ、心に響くメロディを書ける人で、この曲も第2楽章に深い歌謡性があります。また全体的には、音の宮殿、音の建築物のような、堂々とした威厳と品格がありますね。この曲を通じて、イギリス独特の風格を感じていただけたらと思います。」
山田和樹 まさに「威風堂々」!なイギリス音楽プログラム
近年積極的に推し進めている山田和樹とのイギリス音楽特集。かの地を代表するオーケストラ、バーミンガム市交響楽団の首席指揮者を務める山田とのプログラムは、毎回その充実した演奏内容と併せて大きな反響を呼んでいます。今回はエルガーの壮大な交響曲第2番をメインに、英国第2の国歌としても愛される「威風堂々第1番」、そして静謐な水墨画をも想起させるヴォーン=ウィリアムズの《揚げひばり》という動と静が織りなす唯一無二のプログラムです。《揚げひばり》のソリストには、重厚感を伴ったその美音が聴き手を魅了するヴァイオリニスト周防亮介を迎えます。
【年間定期会員券】(第763回~第772回) 2024年5月30日(木)10時 発売 S¥54,000 A¥42,000 B¥36,000 C¥32,000 P¥27,900(3月を除く全9回) Ys(25歳以下)¥15,000
【秋季定期会員券】(第763回~第767回) 2024年5月30日(木)10時 発売 S¥29,000 A¥23,000 B¥20,000 C¥18,000 P¥15,800 Ys(25歳以下)¥9,000
定期会員特典の詳細はこちら
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動))|独立行政法人日本芸術文化振興会
協賛:株式会社ウテナ、鹿島建設株式会社、ホッカンホールディングス株式会社、三井不動産株式会社、UBE株式会社
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
【託児】
託児サービス(事前申し込み制・有料。締切は公演の1週間前)イベント託児®マザーズ TEL : 0120-788-222(平日10:00~17:00)
指揮:パヴェウ・カプワ ピアノ:セドリック・ティベルギアン
※出演者変更のお知らせ
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.83 シューマン:交響曲第2番 ハ長調 op.61
指揮:下野 竜也 ソプラノ:今井 実希 メゾソプラノ:郷家 暁子 テノール:濱松 孝行 バリトン:大川 博 合唱:宇都宮第九合唱団 合唱指揮:佐藤 和男
ニコライ:歌劇《ウィンザーの陽気な女房たち》序曲 ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱》 ニ短調 op.125
指揮:下野竜也 ピアノ:伊藤恵*
※出演者が変更になりました。
<オール・ベートーヴェン・プログラム> ベートーヴェン:歌劇《フィデリオ》序曲 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番《皇帝》変ホ長調 op.73* ベートーヴェン:交響曲第6番《田園》ヘ長調 op.68
第1部 原町第一中学校吹奏楽部によるアンサンブルステージ 前日に日本フィルのメンバーのレッスンを受けた南相馬市立原町第一中学校吹奏楽部アンサンブルチームによる演奏をお届けします。(全6チーム)
第2部 日本フィルハーモニー交響楽団木管五重奏ステージ 2012年から原町一中を訪問している日本フィル。木管・ホルンメンバーによる演奏です。
指揮:下野 竜也 ソプラノ:冨平 安希子 アルト:小泉 詠子 テノール:糸賀 修平 バリトン:宮本 益光 合唱:埼玉第九合唱団
指揮:下野竜也 ソプラノ:冨平安希子 メゾソプラノ:小泉詠子 テノール:糸賀修平 バリトン:宮本益光 合唱:日本フィルハーモニー協会合唱団
ニコライ:歌劇《ウィンザーの陽気な女房たち》序曲 ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱》 二短調 op.125
指揮:下野竜也 ソプラノ:冨平安希子 メゾソプラノ:小泉詠子 テノール:糸賀修平 バリトン:宮本益光 合唱:東京音楽大学
指揮:小林研一郎[桂冠名誉指揮者] オルガン:石丸由佳 ソプラノ:小川栞奈 メゾソプラノ:山下牧子 テノール:錦織健 バリトン:青山貴 合唱:東京音楽大学
J.ブラームス:コラール前奏曲 《わが心の切なる喜び》op.122 J.S.バッハ:クリスマスコラール《甘き喜びのうちに》 BWV608 J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565 (以上3曲オルガン独奏)
ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱》 ニ短調 op.125
指揮:小林研一郎[桂冠名誉指揮者] ソプラノ:小川栞奈 メゾソプラノ:山下牧子 テノール:錦織健 バリトン:青山貴 合唱:武蔵野合唱団
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004より「シャコンヌ」 (ヴァイオリン独奏:木野雅之[日本フィル・ソロ・コンサートマスター])
指揮:小林研一郎[桂冠名誉指揮者] オルガン:石丸由佳 ソプラノ:市原愛 メゾソプラノ:山下牧子 テノール:笛田博昭 バリトン:青山貴 合唱:日本フィルハーモニー協会合唱団