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作曲家坂本龍一 ~その音楽とルーツを今改めて振り返る
指揮:カーチュン・ウォン[首席指揮者] 箏:遠藤千晶* ピアノ:中野翔太** 合唱:東京音楽大学***
ドビュッシー:《夜想曲》*** 坂本龍一:箏とオーケストラのための協奏曲* 坂本龍一:The Last Emperor (映画 『ラストエンペラー』より) 武満徹:組曲 《波の盆》より「フィナーレ」 坂本龍一:地中海のテーマ(1992年バルセロナ五輪開会式音楽)**,***
監修:小沼純一
公演に寄せて
坂本龍一が世を去って、1年。日本フィルはこの音楽家への敬意を、コンサートというかたちであらわします。あまりふれる機会のないオーケストラ作品をステージで演奏する。音楽家じしんが敬愛し、意識していた先達の作品もあわせて提示します。中心に据えられるのは、《ラストエンペラー》とともに、バルセロナ・オリンピック開幕のための《地中海のテーマ》と《箏とオーケストラのための協奏曲》、2つのオリジナルのオーケストラ作品。《協奏曲》は2010年に関西圏と関東圏で演奏されていらい再演されていません。これらはまた、映像や物語に付随することなく、描写的なタイトルもなく、楽器の音そのものによって構築される、音・音楽と聴き手がじかに対面できる作品です。ドビュッシーの生まれ変わりではないだろうか。そう坂本龍一青年はおもったそうです。《雲》のゆったりしたさま、時間の感覚は、音楽家のなかに生きつづけてきました。武満徹へは、若き日のアンビヴァレンツなおもいをこえ、いくつかの作品のテクスチュアへの愛着を隠しませんでした。武満徹の映像とともにある音楽を、ドビュッシーとのつながりも考慮し、坂本龍一作品のあいだに配置する。プログラミングはそのようになっています。ドビュッシーや武満徹の音楽を対照しながら、「オーケストラ」という媒体をとおしてあらわれてくる坂本龍一の顔貌にふれる―かならずや貴重な機会となるでしょう。小沼純一(監修)
この公演では世界的音楽家作曲家坂本龍一氏が残してくれた素晴らしい作品の数々を「クラシック」の文脈の中で捉え直してみることで、その立ち位置と普遍的価値について改めてみたいと思います。単に名作だけをラインナップしたコンサートとすることも可能だったとは思いますが、クラシック音楽を根幹に置くプロ・オーケストラの主催公演として、同氏が深い影響を受けたドビュッシーや武満徹作品も並列させることで、より一層作品理解に深みを齎らせると信じています。かつて放送されたNHKの番組「スコラ」を観ても分かる通り、坂本氏は自らの来し方や、音楽の歴史・価値について、多くのことを我々に教えてくれました。まさに「教授」の名に相応しい、また彼にしか成し得ない俯瞰的な見地からの仕事であり、偉大な業績だと思います。そういった経緯も含めて、今回のようなプログラムを通じて我々のような演奏団体が彼の作品を繰り返し演奏することで、次の世代へと受け継がれる布石となれば、これ以上の喜びはありません。企画制作部
お得な春季セット券!
S席セット ¥15,000 A席セット ¥12,000 (販売:2023年12月1日~4月26日)
第254回芸劇シリーズ2024年4月28日(日)14:00
第404 回名曲コンサート2024年5月26日(日)14:00
第255回芸劇シリーズ2024年6月2日(日)14:00
※各種会員の特典は併用できません。予めご了承ください
後援:シンガポール共和国大使館
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
【託児】
株式会社ミラクス ミラクスシッター詳細はこちら電話 0120-415-306(土曜・日曜・祝祭日を除く平日、午前9時から午後5時まで)ご予約の際「東京芸術劇場の託児予約の件で」とお問い合わせください。
ヴァイオリン:周防亮介 指揮:渡邊一正
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 op.6 ——休憩—— ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 op.26 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 二短調 op.47
※都合により変更となる場合がございます
指揮:下野竜也
【ブルックナー生誕200年】 シューベルト:交響曲第3番 ニ長調 D.200 ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調 WAB.103(1877年第2稿ノヴァーク版)
指揮:永峰大輔 ナビゲーター:江原陽子(12:30公演)、石井あみ(15:30公演)
チャイコフスキー:バレエ組曲《くるみ割り人形》 他
指揮・ピアノ:横山幸雄
ショパン:《ドン・ジョヴァンニ》の「お手をどうぞ」の主題による変奏曲 変ロ長調 op.2 ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 op.22 ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21
Conductor and Piano: YOKOYAMA Yukio
Frédéric CHOPIN: Variations sur‘ La ci darem la mano’ du "Don Juan" in B-flat major, op.2 Grande polonaise brillante précédée d'un andante spianato E-flat major, op.22 Concerto for Piano and Orchestra No.2 in F-minor, op.21
マイケル・スペンサー(日本フィルコミュニケーションディレクター)/通訳:堀美夏子 日本フィル楽団員
指揮:太田弦 ピアノ:上原彩子 ナビゲーター:高橋克典
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調 作品75 チャイコフスキー(上原彩子 編曲):バレエ音楽『くるみ割り人形』より「花のワルツ」(ピアノ独奏) モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 K. 551「ジュピター」◎オルガン・プレ・コンサート 13:40~ 出演・曲目 後日発表
Conductor: OHTA Gen Piano: UEHARA Ayako Navigator: TAKAHASHI Katsunori
Tchaikovsky: Piano Concerto No. 3 in E-flat Major, Op. 75 Tchaikovsky (arr. Ayako Uehara): “Waltz of the Flowers” from “The Nutcracker” (arr. for Piano Solo) Mozart: Symphony No. 41 in C Major, K. 551, “Jupiter” ◎Organ Pre-concert 13:40 - More info TBA
Violin 西村優子 Viola 馬場順子 Cello 松谷明日香
G.エネスク 「朝の歌」 Z.コダーイ 「間奏曲」 J.シベリウス 弦楽三重奏のための組曲ト短調 R.シュトラウス 弦楽三重奏のための変奏曲 L.v.ベートーヴェン 弦楽三重奏曲Op.9-2 他