メインコンテンツに移動

第255回芸劇シリーズ(春季セット券対象)

発売中
開演
( 開場 )

指揮:カーチュン・ウォン[首席指揮者]
箏:遠藤千晶*
ピアノ:中野翔太**
合唱:東京音楽大学***

ドビュッシー:《夜想曲》***
坂本龍一:箏とオーケストラのための協奏曲*
坂本龍一:The Last Emperor (映画 『ラストエンペラー』より)
武満徹:組曲 《波の盆》より「フィナーレ」
坂本龍一:地中海のテーマ(1992年バルセロナ五輪開会式音楽)**,***

監修:小沼純一

公演に寄せて

坂本龍一が世を去って、1年。日本フィルはこの音楽家への敬意を、コンサートというかたちであらわします。あまりふれる機会のないオーケストラ作品をステージで演奏する。音楽家じしんが敬愛し、意識していた先達の作品もあわせて提示します。
中心に据えられるのは、《ラストエンペラー》とともに、バルセロナ・オリンピック開幕のための《地中海のテーマ》と《箏とオーケストラのための協奏曲》、2つのオリジナルのオーケストラ作品。
《協奏曲》は2010年に関西圏と関東圏で演奏されていらい再演されていません。これらはまた、映像や物語に付随することなく、描写的なタイトルもなく、楽器の音そのものによって構築される、音・音楽と聴き手がじかに対面できる作品です。
ドビュッシーの生まれ変わりではないだろうか。そう坂本龍一青年はおもったそうです。《雲》のゆったりしたさま、時間の感覚は、音楽家のなかに生きつづけてきました。武満徹へは、若き日のアンビヴァレンツなおもいをこえ、いくつかの作品のテクスチュアへの愛着を隠しませんでした。
武満徹の映像とともにある音楽を、ドビュッシーとのつながりも考慮し、坂本龍一作品のあいだに配置する。プログラミングはそのようになっています。
ドビュッシーや武満徹の音楽を対照しながら、「オーケストラ」という媒体をとおしてあらわれてくる坂本龍一の顔貌にふれる―かならずや貴重な機会となるでしょう。
小沼純一(監修)

この公演では世界的音楽家作曲家坂本龍一氏が残してくれた素晴らしい作品の数々を「クラシック」の文脈の中で捉え直してみることで、その立ち位置と普遍的価値について改めてみたいと思います。単に名作だけをラインナップしたコンサートとすることも可能だったとは思いますが、クラシック音楽を根幹に置くプロ・オーケストラの主催公演として、同氏が深い影響を受けたドビュッシーや武満徹作品も並列させることで、より一層作品理解に深みを齎らせると信じています。かつて放送されたNHKの番組「スコラ」を観ても分かる通り、坂本氏は自らの来し方や、音楽の歴史・価値について、多くのことを我々に教えてくれました。まさに「教授」の名に相応しい、また彼にしか成し得ない俯瞰的な見地からの仕事であり、偉大な業績だと思います。そういった経緯も含めて、今回のようなプログラムを通じて我々のような演奏団体が彼の作品を繰り返し演奏することで、次の世代へと受け継がれる布石となれば、これ以上の喜びはありません。
企画制作部


お得な春季セット券!

S席セット ¥15,000 A席セット ¥12,000 (販売:2023年12月1日~4月26日)

第254回芸劇シリーズ
2024年4月28日(日)14:00

第404 回名曲コンサート
2024年5月26日(日)14:00

第255回芸劇シリーズ
2024年6月2日(日)14:00

※各種会員の特典は併用できません。予めご了承ください


後援:シンガポール共和国大使館

※未就学児のご入場はご遠慮ください。

【託児】

株式会社ミラクス ミラクスシッター
詳細はこちら
電話 0120-415-306(土曜・日曜・祝祭日を除く平日、午前9時から午後5時まで)
ご予約の際「東京芸術劇場の託児予約の件で」とお問い合わせください。