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第16回後藤新平賞を受賞 -日本フィル「被災地に音楽を」の活動が高い評価を頂きました

2022.05.23

このたび日本フィルは、第16回後藤新平賞を受賞いたしました。受賞にあたっては、日本フィルが東日本大震災の被災地で継続している「被災地に音楽を」の活動が「後藤新平の奉仕の精神と人材育成に対する高い志に通づる」との評価を頂きました。

日本フィルは「被災地に音楽を」の活動において「オーケストラに何ができるか」を自問自答しながら、被災地の方々に寄り添いたいという思いで、線香花火のように地道にこれに取り組んできました。今回、このような形で光を当てて頂いたことに楽団一同心より感謝しております。そして活動を支えてくださっている皆様、現地でご協力・ご参加頂いた全ての皆様と共に、この喜びを分かち合うことができれば幸いです。
今回の受賞を糧として、日本フィルはこれからも東北地方沿岸部への取り組みを継続して参ります。そして「東北の夢プロジェクト」では東北地方各地の地域や学校で子どもたちが取り組む音楽活動・文化活動を広く紹介することで、子どもたちと地域の未来を応援していきたいと考えています。
今後とも日本フィルの社会への取り組みへのご理解とご協力をいただければ幸いです。

 

◇後藤新平賞について(同賞プレスリリースより)  
第16回(2022年度)「後藤新平賞」発表

【趣旨】
後藤新平は、日本の近代化の過程において、百年先をも見通した時間的・空間的スケールの大きな政策を構想し、「人」を育てながら地域や国家の発展に寄与しました。 本賞では、日本の国内外を問わず、現代において、後藤新平のように文明のあり方そのものを思索し、それを新しく方向づける業績を挙げた方を、一年に一度選考し顕彰しています。

【受賞理由】
2011年に発生した東日本大震災の被災地に対しては、復興に向けて全国各地から医療・福祉などさまざまな支援の手がさしのべられています。その中で日本フィルハーモニー交響楽団は「心の復興」を支援しようと、震災発生直後から「被災地に音楽を」のプロジェクトに取り組み、被災地における演奏活動を継続して行ってきました。特に楽団員と地元の青少年との交流は、若い世代の「未来への希望」も育んでいます。11年間に300回を超え、今後も継続されるというこの演奏活動は、後藤新平の奉仕の精神と人材育成に対する高い志に通ずるものとして、本賞を贈呈します。

 

〈これまでの受賞者〉
■第1回(2007年度)
〈本 賞〉 李登輝 氏 (台湾・元総統)
■第2回(2008年度)
〈本 賞〉 鈴木俊一 氏 (元・東京都知事)
〈奨励賞〉 ロザンヌ・ハガティ 氏 (米・コモングラウンド・コミュニティー 創立者・理事長)
■第3回(2009年度)
〈本 賞〉 緒方貞子 氏 (JICA理事長)
■第4回(2010年度)
〈本 賞〉 安藤忠雄 氏 (建築家、東京大学特別栄誉教授)
■第5回(2011年度)
〈本 賞〉 キャロル・ビーベル 氏 (米・アシェ文化芸術センター創立者・所長)
■第6回(2012年度)
〈本 賞〉 細川護煕 氏 (元・内閣総理大臣)
■第7回(2013年度)
〈本 賞〉 園田天光光 氏 (元衆議院議員、NPO世界平和大使人形の館をつくる会代表)
■第8回(2014年度)
〈本 賞〉 石牟礼道子 氏 (詩人、作家)
■第9回(2015年度)
〈本 賞〉 宮脇昭 氏 (植物生態学者、横浜国立大学名誉教授/国際生態学センター長)
■第10回(2016年度)
〈本 賞〉 福澤武 氏 (三菱地所株式会社 名誉顧問)
■第11回(2017年度)
〈本 賞〉 山本保博 氏 (東京曳舟病院院長、日本医科大学名誉教授)
■第12回(2018年度)
〈本 賞〉 玉井義臣 氏 (「あしなが育英会」創始者・会長)
■第13回(2019年度)
〈本 賞〉 黒柳徹子 氏 (女優・ユニセフ親善大使)
■第14回(2020年度)
〈本 賞〉 宇梶静江 氏 (古布絵作家・詩人)
■第15回(2021年度)
〈本 賞〉 方波見康雄 氏 (医師、地域医療に尽力)

*肩書は受賞当時