メインコンテンツに移動

【謹告】11月第392回横浜定期演奏会、第248回芸劇シリーズ、12月第756回東京定期演奏会 出演者及びプログラム決定

2023.08.01

アレクサンドル・ラザレフ[桂冠指揮者兼芸術顧問]の来日について(6月30日)にて発表しました通り、2023年11月25日(土)第392回横浜定期演奏会、11月26日(日)第248回芸劇シリーズ、12月8日(金)、9日(土)第756回東京定期演奏会は、出演者及びプログラムを変更して開催いたします。
新たな公演内容が決定いたしましたので謹んでお知らせいたします。

なお、2024年6月の公演につきましては後日改めてお知らせいたします。発表が遅れますことをお詫び申し上げます。


【首席指揮者が贈る、日本フィルとの新たな絆〜カーチュン・ウォンの悲愴、ショスタコーヴィチの5番!】

当初この公演の指揮は桂冠指揮者兼芸術顧問のアレクサンドル・ラザレフが務める予定でしたが、来日中止にともない、11月の横浜定期演奏会、芸劇シリーズ、そして12月の東京定期演奏会は、9月から首席指揮者となるカーチュン・ウォンが代役を務めます。

首席指揮者として長年日本フィルを支えてきたラザレフの代役を担うことを熟慮し、新たな日本フィルとの絆を結ぶプログラムが決定いたしました。どうぞご期待ください。

第392回横浜定期演奏会第248回芸劇シリーズ

11月横浜定期演奏会、芸劇シリーズの最初に演奏される小山清茂「管弦楽のための木挽歌」は、1957年に日本フィル創立指揮者渡邉曉雄と日本フィルによって初演された、今や邦人作品の「古典」。民謡や和太鼓が随所に盛り込まれ、日本人のDNAを沸き立たせずにはいられない名作です。
国内外で活躍する人気ピアニスト福間洸太朗氏を迎えたコンチェルトにはプロコフィエフの3番をチョイス。日本の伝統音楽の一つ《越後獅子》の旋律を想わせる部分があったり、ハイスピードな超絶技巧を味わえたりと、聴きどころ満載の傑作です。
そして最後は元々ラザレフと演奏予定だったチャイコフスキー最後の交響曲《悲愴》をお贈りいたします。第一楽章を彩るいつの時代も心震わす名旋律、少し歪んだ5拍子の第二楽章、異常なまでのヴォルテージで聴き手を魅了する第三楽章、そして文字通りの悲愴感と謎に満ちたフィナーレ・・・。
木挽歌から協奏曲、そして最後のシンフォニーに至るまで、目眩く展開されるドラマをカーチュン・ウォンの指揮とともにご堪能ください。

11月25日(土)17:00 横浜みなとみらいホール
11月26日(日)14:00 東京芸術劇場

指揮:カーチュン・ウォン[首席指揮者]
ピアノ:福間洸太朗

小山清茂:管弦楽のための木挽歌
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 op.26
チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》 ロ短調 op.74

2023年8月31日(木)一般発売

ピアノ 福間洸太朗

ⒸT.Shimmura

20歳でクリーヴランド国際コンクール日本人初の優勝およびショパン賞受賞。
パリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学、コモ湖国際ピアノアカデミーにて学ぶ。これまでにカーネギーホール、リンカーン・センター、ウィグモア・ホール、サントリーホールなどでリサイタルを開催する他、クリーヴランド管、モスクワ・フィル、イスラエル・フィル、フィンランド放送響、NHK交響楽団など国内外の著名オーケストラと多数共演、50曲以上のピアノ協奏曲を演奏してきた。CDは「バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ」(ナクソス)などをはじめ多数録音しており、2023年4月21日にはNAXOS JAPANより19枚目のCD「幻想を求めて – スクリャービン&ラフマニノフ」をリリースした。そのほか、珍しいピアノ作品を取り上げる演奏会シリーズ『レア・ピアノミュージック』のプロデュースや、OTTAVA、ぶらあぼweb stationでの番組パーソナリティを務め、自身のYouTubeチャンネルでも、演奏動画、解説動画、ライブ配信などで幅広い世代から注目されている。多彩なレパートリーと表現力、コンセプチュアルなプログラム、また5か国語を操り国内外で活躍中。テレビ朝日系「徹子の部屋」や「題名のない音楽会」などメディア出演も多数。第39回日本ショパン協会賞受賞。
公式サイト https://kotarofukuma.com/
公式ファンクラブ https://shimmeringwater.net/


第756回東京定期演奏会

新首席指揮者カーチュン・ウォンが登場することになった12月の東京定期演奏会。
桂冠指揮者アレクサンドル・ラザレフへの思いも込めてショスタコーヴィチ交響曲第5番をお届けします。混迷を深める現代において、この曲が放つメッセージを聴き手の皆様それぞれが受け止めていただければ幸いです。
そしてコンサート冒頭には、先日惜しくも亡くなられた日本を代表する指揮者であり作曲家でもある外山雄三氏を追悼し、交響詩《まつら》を演奏いたします。この曲は日本フィルの恒例行事である九州ツアーに深くゆかりのある作品で、日本フィルにとっても大切な宝物の一つでもあります。生前の外山先生の業績を振り返り、また日本フィルを大切にしてくださったことへの感謝の意を表したいと思います。その次に演奏されるのは伊福部昭のマリンバ協奏曲《ラウダ・コンチェルタータ》です。これまでも伊福部作品において驚くべき名演を繰り広げてきたウォン&日本フィルならではの熱い演奏にご期待ください。ソリストには日本を代表するマリンバアーティスト池上英樹氏を迎えます。

12月8日(金)19:00、9日(土)14:00 サントリーホール

指揮:カーチュン・ウォン[首席指揮者]
マリンバ:池上英樹

外山雄三:交響詩《まつら》
伊福部昭:オーケストラとマリンバのための《ラウダ・コンチェルタータ》
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 op.47

2023年8月31日(木)一般発売

マリンバ:池上英樹(打楽器・マリンバ・パフォーマンス)

ⒸYuji Hori

第46回ミュンヘン国際音楽コンクールで最高位入賞。パリ国立高等音楽院、カールスルーエ音楽大学で学ぶ。第16回日本管打楽器コンクール第2位入賞、文化庁芸術祭新人賞など受賞歴多数。ヨーロッパ各地での演奏活動の後、活動を一時休止し、打楽器音楽を一から学び直す。著名なオペラ歌手に教えを受け、ベルカント唱法を基盤にしたテクニックを打楽器に応用、実践し始める。世界各国の音楽祭の他、富士山河口湖音楽祭、ラフォルジュルネジャポン、東京春音楽祭、ロームミュージックフェスティバル等に出演し、国内外のオーケストラとも共演。テレビ朝日<題名のない音楽会>で「パーカッショニスト・池上英樹登場!」が放送される他、ドキュメンタリーなどメディアへの出演も多い。サントリー音楽財団25周年記念公演クセナキス<オレステイア>で打楽器ソロを務める。マリンバでは、縦横無尽なレパートリーを持ち、東京春音楽祭にて全曲バッハプログラムで公演を行う。フラメンコ舞踊を学び、2014年より打楽器を中心にダンス、歌などを融合させた自作自演の舞台<MOSAIC=モザイク>を発表し始める。唯一無二の世界観を追求する、日本を代表する打楽器奏者。