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発売中

第777回東京定期演奏会[土]

2026年01月17日 (土) 14:00(13:10 開場 )

サントリーホール

  • ヤングシート対象(25歳以下)
  • サポーターズクラブ特典対象
  • パトロネージュ特典対象
  • 託児サービスあり

個別券購入より最大40%おトク!

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聴きどころ

広上淳一が解き明かす最晩年の謎、ショスタコーヴィチ第15番

「闘う作曲家」をショスタコーヴィチが最晩年に遺した交響曲第15番は今もって謎に満ちています。ロッシーニやワーグナーを引用しつつ、道外や皮肉、エレジーを展開、そしてその裏には国によって翻弄された大作曲家の怒りと諦観が潜んでいます。前半は現代トルコが産んだ鬼才ピアニストであり作曲家でもあるファジル・サイのチェロと管弦楽のための協奏曲《Never Give Up》を取り上げます。オリエンタルな歌と共に不条理への闘いを挑むという点でショスタコーヴィチとも共通するものがあります。ソリストにはこの作品を初演したカミーユ・トマが登場します。

出演者

指揮:広上淳一[フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)]
チェロ:カミーユ・トマ

曲目

ファジル・サイ:チェロ協奏曲《Never give up》 op.73
ショスタコーヴィチ:交響曲第15番 イ長調 op.141

プレトーク「本日の聴きどころ」 13:20~ 

料金

S席 ¥9,500 A席 ¥8,000 B席 ¥7,000 C席 ¥6,000 P席 ¥5,000 Ys席 ¥2,500

Ys席:25歳以下の方が対象のお席です。S席以外から選べます。

 

広上淳一 インタビュー

第777回東京定期演奏会にむけて

ききて:山野雄大

──年明け1月の東京定期では、20世紀ロシアを代表する作曲家ドミトリ・ショスタコーヴィチ(1906~75)が最晩年に書いた傑作、交響曲第15番(1971年作曲)をお愉しみいただきます。聴きやすいのに謎めいた不思議な曲と言いますか‥‥おもちゃ箱のようでもありながら、のぞき込んでみると深淵が広がっているような、とても面白い作品です。

自分もいま70歳近くなってきて、この曲にあらためて何か共感するものを覚えるんです。‥‥この曲の第1楽章には、ロッシーニの《ウィリアム・テル》序曲の引用が出てきたりするんですよね。

──ショスタコーヴィチの息子さんいわく、この引用は〈父が子供の頃、最初に好きになったメロディ〉だそうで、おもちゃ屋さんで小さな兵隊さんの人形がラッパを吹きながら行進する‥‥といったイメージらしいのですが、作曲家の幼年時代の幻想がフラッシュバックするわけですね。

あれだけ壮大な作品をたくさん書いて、何度も命の危険にさらされる苦しみを経験したショスタコーヴィチが、人生の最後にこんな交響曲を書いた。ここにあるのは、ある種の〈虚無感〉であり〈諦念〉でもある。彼はこの曲で、自分の身体を骸骨にして見せたような気がするんですね。

──終楽章のエンディングですとか、言われてみると〈死の舞踏〉のようにも聴こえますね。

打楽器の合奏で静かに終わってゆく‥‥そこで響くスネアドラム[小太鼓]のリズムなんて、まるで『スパイ大作戦』みたいですが(笑)、深いですよ。そこには〈世界は昔に比べてこれだけ便利な時代になったのに、どうして人間は幸せになれていないのか‥‥〉という問いかけも響いている。

──静かなのに怖いこのエンディングは、時間の流れに抗しきれない生の〈諦念〉のようで。

正にそういうことです。

──パワフルな響きの厚みから室内楽的な美しさまで、オーケストラ表現の幅広さを語り尽くすような傑作交響曲ですが、ロッシーニやワーグナー、過去の自作からの引用をはじめ、イニシャルを音化したモチーフが響いたり‥‥謎が謎を呼ぶ音楽には、聴き手の想像力もかきたてられます。

自分の人生を振り返ってみても、予期しなかったことが良い結果に結びついたり、逆もあったりします。私も人生の終末を考えなきゃいけないわけですが、音楽家としては悔しさがあるわけですよ。〈もっと出来るはずだ〉とか。あるいは逆に〈いやそんなことはない、無理してここまで来れたんだ〉とも思ったりして、両方の思いが交錯するわけです。その〈諦念〉や〈ノスタルジー〉が、この曲にも重なり、当てはまる気がしている。

──そしてコンサート前半では、トルコの鬼才ピアニストにして作曲家、ファジル・サイ(1970~)のチェロ協奏曲《Never Give Up》(2017年)をお聴きいただきます。今回もソロにお迎えするパリ生まれのチェリスト、カミーユ・トマさんが世界初演された作品です。

トマさんは素敵なチェリストですよ。彼女がぜひこの曲を、と希望されたので、ぜひと。サイは凄い才能ですから。ピアノも完璧なテクニックを持っていて上手いし作曲も凄い。穏やかな中にも非常に激しいものを持った、細かいところまで感じ取りながら大きく俯瞰して捉えられる、素晴らしい音楽家です。

──この《ネヴァー・ギブ・アップ》は、ヨーロッパとトルコで起きた痛ましいテロ事件に焦点を当てた作品です。悲歌を挟んで最後は〈希望の歌〉で終わるコンチェルトは、タイトルに込められた〈自由と平和への叫び〉を響かせます。ショスタコーヴィチ作品と併せることで、照らし合うものも深いと思います。

そして、個人的な話になりますけど、メンバーの中里州宏くん[トランペット]が、この演奏会を最後に定年退団となるんです。大学の学年がひとつ上で、僕がコンクール[現:東京国際指揮者コンクール]で日本フィルを振ったときにも僕の指揮で吹いてくれた。あれから40数年ずっと吹き続けてきたというのは、大変なことなんです。それで〈最後はお前の定期にするからな〉って言ってくれるのは、僕にとって本当にありがたい名誉だと思います。

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助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動))|独立行政法人日本芸術文化振興会

協賛:株式会社ウテナ、鹿島建設株式会社、TANAKEN株式会社、ホッカンホールディングス株式会社、三井不動産株式会社、UBE株式会社


※未就学児のご入場はご遠慮ください。

【託児】
託児サービス(事前申し込み制・有料。締切は公演の1週間前)
イベント託児®マザーズ TEL : 0120-788-222(平日10:00~17:00)

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