朝日カルチャーセンター オンライン開催
加藤 哲礼/一般社団法人全日本ピアノ指導者協会 育英室長
ショパン国際ピアノコンクールは、5年に一度というひときわ長いサイクルで開かれる世界最高峰の舞台。時代ごとの潮流が鮮やかに反映され、その結果を振り返るだけでも音楽界や世界の動きを読み取ることができます。
1980~90年代には海外で学ぶ日本人ピアニストの出場や活躍が少しずつ見られるようになり、21世紀に入ると、韓国や中国といったアジア諸国が存在感を強め、国際舞台の勢力図が変わっていきます。一方で、2010年代は、ヨーロッパの個性豊かな才能や、早くから北アメリカに留学・在住している若いアジア系のピアニストの台頭が見られました。近年は、東南アジアや中央アジアなどの音楽教育が急速に台頭し、国際舞台で新たな潮流を感じさせています。
こうした変化は音楽業界だけの出来事ではなく、世界情勢とも不思議なほど連動しています。音楽教育や文化芸術への援助の充実度を、その国が未来にどのように投資しているかを示す指標のひとつと見ると、芸術は時に、社会の動きを先取りして映し出す鏡のような存在ともなりえます。
本講座では、ショパンコンクールを中心に「国際ピアノコンクール」の様子をたどりながら、音楽と世界の移り変わり、そしてこれからを考えます。(講師・記)
日時 2025/9/27 土曜 18:30~20:00
受講料
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この講座は以下の関連講座です。
■日本フィル×ピティナ ショパン・コンサート2025年10月8日 (水)19:00 開演サントリーホール指揮:横山幸雄ピアノ:古海行子/ショパン :ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21ピアノ:関本昌平/ショパン :ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11他