戦後日本を代表する作曲家の湯浅譲二氏が7月21日に逝去されました。享年94。オーケストラからピアノ、室内楽、電子音楽、映画音楽、童謡に至るまで、数多くの作品を世に送り出されました。「未聴感」を一つのキーワードに、数学的とも言える緻密さを通じて自由自在に音響エネルギーを発展させ、聴き手を圧倒しました。一方で松尾芭蕉らにも傾倒し、日本人ならではの感性に基づいた唯一無二の世界観を構築された偉大な作曲家でした。日本フィルとは<日本フィル・シリーズ>として「内触覚的宇宙V」(2002年)を、また2005年には「始原への眼差しⅢ」を委嘱・初演いたしました。両曲はその後も再演を重ねており、日本が誇る大事なオーケストラ・レパートリーとして定着しています。
長きにわたって日本の楽壇発展に多大なるご尽力を頂きましたこと、心から感謝いたしますとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
2019年6月8日(土) 第711回東京定期演奏会
【日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念公演】
指揮:ピエタリ・インキネン湯浅譲二:シベリウス讃−ミッドナイト・サン− Hommage à Sibelius−The Midnight Sun−
日本フィルハーモニー交響楽団