指揮の広上淳一は、かつて日本フィルの正指揮者として(1991年9月-2000年8月)、そしてその後も毎年、定期演奏会へ出演するなど継続的かつ緊密な繋がりを続け、2021年よりフレンド・オブ・JPO(芸術顧問)として活躍。2023年7月の東京定期演奏会では当シリーズの前身ともいえる演奏会形式のオペラ《道化師》を大成功に導きました。
2025年4月、広上のオペラへの情熱や、教育者として若手音楽家への支援といった思いを受けて、日本フィルとしても新たな挑戦<広上淳一&日本フィル「オペラの旅」>を始動します。このシリーズは演出に高島勲を迎え、ホールの舞台空間を活かした演出や衣裳等を取り入れたセミ・ステージ形式での上演を特徴とします。記念すべき第1弾はヴェルディの音楽と物語が融合された中期の傑作、《仮面舞踏会》を取り上げます。1989年、シドニー・オペラハウスで広上がはじめて指揮をした、思い出のオペラでもあります。ソリスト陣にはアメーリア役の中村恵理をはじめ、世界で活躍する新しい世代の日本の歌手陣がならびます。
広上淳一よりコメント
僕は死ぬまでに1、2年に一度くらいのペースで、オペラをゆっくりやってみたいと思っていました。このシリーズが僕の日本フィルでの最後の大きな仕事になるのではないかと思います。《仮面舞踏会》は、2023年に30年以上ぶりに取り上げ、最後にもう一度、日本フィルときちっとやりたいと思い、第1弾にもってきました。三角関係、恨み、ジェンダー、純愛など、いろいろな題材の入った傑作です。響きの良いサントリーホールで音楽を存分に楽しんでいただけると思います。オペラのように長い作品を俯瞰して、大きな波をつかんで作っていくことは日本フィルにとっても良い経験になりますし、日本の若い歌手を紹介する場にもしていきたいと思っています。また、日本フィルのお客様にも総合芸術の醍醐味を味わっていただけたらと思います。
舞台は17世紀末のボストン。ボストン総督リッカルドと、リッカルドの腹心の部下・レナートの妻アメーリアは、互いに秘めた想いを抱いている。ある日リッカルドは身分を隠して預言者ウルリカのもとを訪れると、そこへアメーリアが現れ、自分への恋心に苦しんでいることを知る。ウルリカはリッカルドを占い、「これから最初に握手する者によって殺される」と告げる。そこへ何も知らずに現れたレナートが、リッカルドと握手をし…
特別公演
広上淳一&日本フィル「オペラの旅」Vol.1
ヴェルディ:オペラ《仮面舞踏会》(セミ・ステージ形式/全3幕/字幕つき)
2025年4月26日(土)17:00開演2025年4月27日(日)17:00開演サントリーホール
指揮:広上淳一[フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)]演出:高島勲
アメーリア:中村恵理リッカルド:宮里直樹レナート:池内響ウルリカ:福原寿美枝オスカル:盛田麻央シルヴァーノ:高橋宏典サムエル:田中大揮トム:杉尾真吾合唱:東京音楽大学
<発売日>
2024年12月11日(水)10:00
<料金>
SS ¥12,000 S¥9,500 A¥8,000 B¥6,500 C¥5,000 D¥3,000※一部見切れあり/電話のみYs(25歳以下)¥4,000* Gs(70歳以上)¥5,000* *SS,S,D除く
<購入・お問い合わせ>
日本フィル・サービスセンターTEL:03-5378-5911(平日10-17時)https://eticket.japanphil.or.jp/