第32回(2024年度)渡邉曉雄音楽基金 音楽賞・特別賞受賞者
◆音楽賞 なし
◆特別賞 西山 信雄
【略歴】1956年神奈川県に生まれる。1980年株式会社読売旅行入社。1981年読売日本交響楽団欧州公演41日間(指揮ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス氏)、1984年東京フィルハーモニー交響楽団欧州公演49日間(指揮尾高忠明氏)、1985年日本フィルハーモニー交響楽団欧州公演51日間(指揮渡邉曉雄氏、小林研一郎氏)、1985年徳仁親王(現天皇陛下)のオックスフォード大学卒業コンサートを始め、現在迄にNHK交響楽団等全国幾多のオーケストラの海外公演を44年間で80回あまりアレンジ・添乗する。100人を超す楽団員・楽器の移動・宿泊に安全、安心、体調面を常に心掛けている。2024年も引き続き海外公演を手掛けている。
【授賞理由】西山信雄氏は43年間の長きにわたり(株)読売旅行にて日本の数多くのオーケストラの海外への渡航公演における移動、宿泊、楽器運搬等々の手配に関するスペシャリストとしての重責を担った。氏の担当した海外公演は日本オーケストラ連盟正会員の楽団に限っても実に14楽団、延べ59回*に及ぶ。(*コロナ等による中止含む)オーケストラにとっての海外公演は、その楽団の実力・個性をさらに磨きあげ、また音楽による国際文化交流の役割を担う大きな意義を持つものであるが、不慣れな環境下で楽団員一人ひとりのコンディションの維持が非常に困難となることが多い。このような状況において氏の豊富な知見は見事に演奏を支え、音楽家の特性や心情に寄り添う姿勢は共に音楽を作る仲間たちから多大なる安心と信頼を寄せられてきた。各楽団の海外公演の成功、ひいては活発な数々の海外公演の実施に大きく寄与し、日本のオーケストラの飛躍的発展を支えてきた氏の功績は大変に大きい。よってここに渡邉曉雄音楽基金特別賞を贈ることとする。
渡邉曉雄音楽基金 受賞者一覧第1回 (1993年度) 音楽賞:大野和士 特別賞:延命千之助第2回 (1994年度) 音楽賞:広上淳一 特別賞:村川千秋第3回 (1995年度) 音楽賞:該当者なし 特別賞:小川昂、鈴木清三、田中諄第4回 (1996年度) 音楽賞:高関 健 特別賞:該当者なし第5回 (1997年度) 音楽賞:該当者なし 特別賞:佐治敬三第6回 (1998年度) 音楽賞:金 洪才 特別賞:石丸寛第7回 (1999年度) 音楽賞:沼尻竜典 特別賞:松原千代繁第8回 (2000年度) 音楽賞:大友直人 特別賞:長岡實、江藤俊哉第9回 (2001年度) 音楽賞:該当者なし 特別賞:該当者なし第10回 (2002年度) 音楽賞:下野竜也、藤岡幸夫 特別賞:上原正二第11回 (2003年度) 音楽賞:佐渡 裕 特別賞:渡邊正治、山本直純第12回 (2004年度) 音楽賞:阪 哲朗 特別賞:三善晃第13回 (2005年度) 音楽賞:飯森範親 特別賞:草刈津三第14回 (2006年度) 音楽賞:該当者なし 特別賞:金山茂人、大川内弘第15回 (2007年度) 音楽賞:上岡敏之 特別賞:小野寺昭爾氏、日本フィル九州公演連絡会議(団体)第16回 (2008年度) 音楽賞:該当者なし 特別賞:岩城宏之第17回 (2009年度) 音楽賞:該当者なし 特別賞:ジャン・フルネ、財団法人アフィニス文化財団第18回 (2010年度) 音楽賞:該当者なし 特別賞:若杉弘、日本近代音楽館第19回 (2011年度) 音楽賞:該当者なし 特別賞:小澤征爾 特別支援:仙台フィルハーモニー管弦楽団第20回 (2012年度) 音楽賞:山田和樹 特別賞:中藤泰雄第21回 (2013年度) 音楽賞:該当者なし 特別賞:永田穂第22回 (2014年度) 音楽賞:該当者なし 特別賞:児玉幸治第23回 (2015年度) 音楽賞:川瀬賢太郎 特別賞:ユベール・スダーン、秋山和慶第24回 (2016年度) 音楽賞:該当者なし 特別賞:アレクサンドル・ラザレフ、池辺晋一郎、井上道義第25回 (2017年度) 音楽賞:該当者なし 特別賞:外山雄三、堤剛第26回 (2018年度) 音楽賞:該当者なし 特別賞:エリアフ・インバル第27回 (2019年度) 音楽賞:該当者なし 特別賞:本名徹次、山田正幸第28回 (2020年度) 音楽賞:沖澤のどか 特別賞:豊田泰久第29回 (2021年度) 音楽賞:鈴木優人・原田慶太楼 特別賞:該当者なし第30回 (2022年度) 音楽賞:太田弦 特別賞:飯守泰次郎第31回 (2023年度) 音楽賞:該当者なし 特別賞:田中正樹第32回 (2024年度) 音楽賞:該当者なし 特別賞:西山信雄