サラサーテ2021年4月号【vol.99】(2021年3月2日発行)
●表紙&Artist Close-up 小林研一郎(指揮者) 今号は2020年に80歳(傘寿)を迎えた、現役最長老の指揮者のひとり、小林研一郎にスポットを当てます。 4月から、80歳記念公演と冠をうたれた「チャイコフスキー 交響曲全曲チクルス」がスタート。8月までの全5公演で、《マンフレッド》を含む全交響曲はもちろん、ピアノ協奏曲第1番、ヴァイオリン協奏曲、弦楽セレナーデ、序曲《1812年》なども演奏。長年シェフを務め、今も桂冠名誉指揮者として絆の強い日本フィルハーモニー交響楽団と共に挑むプロジェクトです。 本来は小林80歳の2020年に企画されていたものですが、折からの新型コロナ感染拡大の最初の緊急事態宣言の発出での延期・再出発公演となります。そのコロナの自粛期間に改めてチャイコフスキーと向き合ってきた小林。そのコンサート初日を待つ決意や、80年の来し方行く末。また作曲家を目指して東京藝大に入るも、〈前衛音楽〉になじめず指揮者を志した経緯、日本やハンガリー、東欧のさまざまなオーケストラとの関係、今は亡き偉大な師匠たちの思い出などを熱く語ります。
音楽の友 2021年4月号
●[Interview]小林研一郎~チャイコフスキー作品の魅力を語る(千葉 望)