注目キーワード

お気に入り公演とは?

チケットの販売状況は日々変化しているため、お早めのご購入をお願いします。

月別

公演ジャンル

会場

指揮者

その他条件

.

お気に入り

ご支援

チケット

English
x Youtube Instagram Facebook LINE

公演カレンダー

お知らせ

2019.10.28

首席指揮者ピエタリ・インキネン 10/26 横浜定期オーケストラ・ガイド

舩木(以下略):今日は日本フィルの首席指揮者インキネンさんにお話をお伺いしたくご登場いただきました。もう一度大きな拍手をお願いいたします。それから聞き手を務めます舩木篤也と申します。どうぞよろしくお願いいたします。通訳は井上裕佳子さんです。
インキネンさん、ベートーヴェン・ツィクルスがついに先週、東京で始まりました。横浜定期と組み合わせて、シンフォニー9曲ありますけれど、全部聴こうとすると、東京と横浜両方行かなければならないのですが、長い2年間にわたって、2021年まで続きますので、ベートーヴェン・イヤーの2020年だけではないので、長くお付き合いいただきたいのですが。スタートの先週がメインはベートーヴェンの交響曲第3番でしたが、今日は交響曲第1番、ピアノ協奏曲も第1番ということで、インキネンさんにまずお伺いしたいのは、ベートーヴェンの最初のシンフォニー、最初のコンチェルト、この最初、若書きということで何か特別なものをお感じになりますか?

交響曲第1番に話を絞りますが、よく言われるのが、ベートーヴェンらしさというのは第3番になってがーんと出てくるのであって、第1番とか第2番はまだハイドンとかモーツァルトの影響を色濃くとどめていると。そういう言い方をすると、まだちょっとベートーヴェンになりきれていないというか、まだ昔の模倣だよねというような感じなってしまう。私はそれには反対なんです。インキネンさんのお答えを聞きたいところなんですが、そういう意見に対してどう思われますか。

例えばトレードマークで一例をあげるとすると、どんなものがありますか。

トリックというのはとても良い言葉ですね。私もそう思います。例えば第1交響曲の最初はお聴きになると、あまり理論的なことを考えずにお聴きになっても、クエスチョンマークみたいなものが聴こえます、音楽に。「ん?」という、皆様にこれでいいかな…?という訴えかけがね。あんな風に音楽が始まるのも面白いと思います。もう一つぜひお伺いしたいのは、今日のコンチェルトもそうですし、シンフォニーもそうですけれども、ハ長調で書かれてますね。ベートーヴェンのハ長調というのはどういうものですか。

インキネンさん日本フィルのベートーヴェン・ツィクルスは、予定表をご覧になるとお分かりになるとおもいますが、ベートーヴェンだけではなくて他の作曲家と組み合わせになっています。その中でひときわ目立つのがドヴォルジャークです。今日も後半のメインがドヴォルジャークのシンフォニーですが、インキネンさんは日本フィルのほかにもプラハ交響楽団の首席指揮者でもあります。チェコの首都、プラハですね。プラハで仕事を始められてから、ドヴォルジャークの音楽に対する考え方は変わりましたか?

今日お聴きいただきますドヴォルジャークの交響曲第8番、これは1880年代に書かれたものですが、ドヴォルジャークは当時ロンドンで大成功したということもあって、別荘をチェコに買って、ヴィソカーという村の別荘で気持ちよく過ごしていたみたいですね。そこの森であるとか自然というのが非常にインスピレーションを与えてくれたらしく、この曲もそういう環境の中で書かれたといわれています。その辺は演奏されていて実感されますか?

鳥の声とかが聴こえますよね、第2楽章に。
ベートーヴェン、ドヴォルジャークと話してきましたが、先ほどインキネンさんがちらっとワーグナーとおっしゃいましたが、今日はもう一つツィクルスの始まりとともにお祝いしたいことがありまして、インキネンさんは来年2020年の夏、ドイツのバイロイト音楽祭でワーグナーの《ニーベルングの指環》の指揮を任されました。素晴らしいことです。全部で3回やるんですね。あそこの劇場は、ワーグナーが自分の作品をやるために建てた会場ですが、ちょっと変わった構造をしていますけれども、中に入ってご覧になったことありますか?オーケストラ・ピットの中に。

このバイロイト音楽祭のリハーサルが6月から始まるんですね。ここで一つお知らせなのですが、横浜定期が来年6月13日、インキネンさんの指揮で予定されていたのですが、このバイロイトのお仕事が入ったために、残念ながらこちらでインキネンさんが指揮をすることがかなわなくなりました。その日の公演は据え置きで、別のポール・ダニエルという英国の指揮者が振ってくださいます。そこで演奏される予定であった、ベートーヴェンの第7番の交響曲は、インキネンさんが2021年の1月の横浜定期で予定しておりますので、横浜の皆様にも必ず第7交響曲を聴いていただけると思っています。もう時間となりましたので、終えないといけないのですが、バイロイトで得た実りをですね、日本フィルの舞台でもフィードバックしていただいて、いつか聴かせていただけるといいのですが、どうでしょう。

舩木:ピエタリ・インキネンさんでした。どうもありがとうございました。

聞き手:舩木篤也
通訳:井上裕佳子

10/18 東京定期アフタートークはこちらから
10/19 東京定期プレトークはこちらから

  • Facebook
  • x
  • LINE