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夏休みコンサート

2022-12-14
子ども

1975年スタート 約50年の歴史ある親子コンサート

日本フィル夏休みコンサートは、「やわらかな感性を持つ子どもたちに音楽のもつ力の素晴らしさを届けたい」という願いから、親子コンサートの先駆的存在として1975年にスタートしました。毎年7月下旬~8月上旬の夏休み時期に首都圏各地のホールで約15公演開催し、これまでに延べ110万人を超える子どもと家族に音楽のすばらしさを体験いただいています。

今でこそクラシック音楽やオーケストラによる子ども向けコンサートは各地で開催されていますが、これだけ長きにわたって皆様に愛されてきたコンサートは他にありません。日本フィルの夏休みコンサートを聴いて育った子どもたちがやがて親になり、またその子どもたちを連れて来場する。親から子へ、子から孫へと受け継がれ、愛されているコンサートなのです。

夏休みコンサート2021 映像

三世代へ贈る音楽の翼

子どもたちは、コンサートホールという大空間を揺るがすオーケストラ音楽のダイナミックな響きを、全身で受けとめます。およそ90名ものプレーヤーが奏でる豊かな響き、音色の違う様々な楽器があやなす不思議な音の世界に触れ、心の中に絵を描き、物語を作ります。その体験の中から彼らは、人生で大切な何かを受け取ることでしょう。

コンサートのプログラミングは指揮者をはじめとする音楽家のアイディアをふんだんに取り込み、オーケストラの醍醐味、バレエとのコラボレーション、歌って楽しもう、という3つの要素から構成されています。

コンサートを取り巻く総合的な体験を提供

このコンサートでは、子どもたちに生のオーケストラの演奏を核として多くの体験をして頂こうと、楽団員による「ウェルカムコンサート」、終演後に指揮者などと直接交流できる「こんだん会」、演奏後の楽団員による「サイン会」、そしてコンサートの一体感を作るオリジナルTシャツの制作等を行なっています。

また、女子美術大学の協力により、コンサートのテーマにちなんだ「絵画コンテスト」も開催、子どもたちの感受性をはぐくむ取組みを行なってきました。

私たち日本フィルはこの「夏休みコンサート」を通じて、未来を担う子どもたちの小さな胸に、オーケストラの豊かな響きに乗って羽ばたく“翼”をお届けしています。

2022年夏、「第48回日本フィル夏休みコンサート」は全公演がチケット完売となり、コロナ禍が継続するなかでも子どもたちが芸術に触れる体験が求められているのを実感することとなりました。