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社会包摂ワークショップ

2022-12-22
子ども 未来 ワークショップ・イベント

音楽のもつ力を引き出し、役立てる方法の一つに日本フィルの「音楽創造ワークショップ」があります。

2020年冬、都内中学校にある支援学級の子どもたちのもとを四度にわたり日本フィルメンバーが訪れ、音楽創造ワークショップを行ないました。コロナ禍で来日がかなわなかったマイケル・スペンサー氏は、オンライン会議システムを駆使してロンドンから参加。クリスマスの時期に合わせ選んだ作品は、チャイコフスキー作曲のバレエ音楽《くるみ割り人形》です。そのなかから、「アラビアの踊り」「葦笛の踊り」を題材としました。

音楽を聴いてイメージを膨らませ、出てきたイメージを身体で表現する。同時にさまざまな打楽器を使って、イメージを音に表現してゆきます。グループで取組むにつれ生まれてきた動きはやがてダンスとなり、音楽とあわさって一つの表現作品が生まれます。最後に日本フィルのメンバーによる室内楽の演奏と共演し、一期一会の作品を皆で味わいました。

”マイクさん”と日本フィルのファシリテーターたち、学校の先生方、そしてクラスの仲間たちと一緒になって音楽を理解し、再創造する過程を共有する。こうした体験を通して、相手を尊重し、自分の考えを伝え、お互いを理解しあうということを子どもたちは学んでいきました。

わたしたちはこうしたプロジェクトを通して、音楽の力をあらゆる人々のために役立てる取組みを行なっています。