楽団員に聞きました ~第九~

年末恒例の第九演奏会。日本フィルは特に演奏回数も多く、たくさんのお客様にご来場頂いています。
演奏者たちはどんなところに魅力を感じ、お客様に聴いて頂きたいのか、ご紹介いたします。

 

  ヴァイオリン 木野 雅之

第九を毎年聞いて下さる皆様、いつも日本フィルを応援して下さり本当にありがとうございます。
人生には楽しい事、幸せな事、嬉しい事、辛い事、苦しい事、悲しい事、様々な瞬間があり、避けて通れない事が多くあります。中には残酷な程、悲しい出来事に合い胸が痛くなる、そんな局面も年齢を重ねれば重ねる程に強くなっていく物では無いでしょうか。
ベートーヴェンが我々に残してくれたこの偉大な作品は、そうした1つ1つの思いを起こさせると同時に、力強く生きていき、乗り越えた先には喜びがある事を教えてくれる素晴らしい作品です。毎年、第九を演奏する事で来たる新しい年をより実りある年にしたいと言う思いを持たせてくれます。会場で皆様のご来場をお待ちしております!

 

  ヴィオラ 中川裕美子

早いものでもう第九のシーズンとなりました。皆様いかがお過ごしですか?
早速ですが私的な第九の聞きどころをご紹介します。マイクさんの「第九の大工!?」ワークショップでもお話がありましたが、この曲は特に細かいパーツが緻密に構築されています。一つのパターンがどんな風に形を変えて展開して行くか目も耳も離さずお聴きになってみてください。新しい発見をお感じになるかも知れません。今年一年ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い致します。

 

  チェロ 大澤哲弥

とてもエネルギッシュなところを皆さん楽しみにされていると思いますが、美しく静謐な時間もあるところが魅力と思います。非常に充実した内容ですので、楽章ごとの響きに浸って頂けましたら幸いです。

 

  コントラバス 成澤美紀

なんと言っても合唱の迫力がすごいです。声の持つエネルギーとオーケストラの響きが一体となった瞬間が素晴らしい。

 

  クラリネット 楠木慶

木管パートの一番の聴かせどころは三楽章です。重なり合うハーモニーをぜひ聴いてください。

 

  トランペット 星野究

全部が素晴らしく、こことは決められません。

 

  トロンボーン 伊波睦

第九は宮大工の作品のようです。寸分の狂いなく構築されている。これが長く人々の心を捉える理由かもしれません。不思議なのは男性合唱とトロンボーンが同じメロディーのところで、なぜかトロンボーンには休符がある。抜けている音があるのです。長年演奏していても良くわからないところです。そんなところも探求していくと面白いです。

 

  ティンパニ エリック・パケラ

私のおすすめの場所、第三楽章の真中でE♭メジャーからB♭メジャーに戻る所を是非聴いて下さい。美しいヴァイオリンのメロディー下にコントラバス(Cb)とチェロ(Vc)とティンパニ(Timp)に面白いコミュニケーションが有ります。舞台で皆さん(CbとVc)は遠いですけど、いつもこのTimpとCbとVcの「会話」を楽しみにしています。

 

マイクさんの「第九の大工!?」ワークショップレポートはこちら