被災地に音楽を

 

東日本大震災から9年、音楽で交流と発信の場づくりを

 

1000年に一度と言われる大地震と大津波、それに伴う原発事故によって甚大な被害を巻き起こした2011年3月11日の東日本大震災から9年が経過しました。日本フィルは東北三県の各被災地の状況と要望を踏まえながら、のべ293回の音楽による支援活動「被災地に音楽を」を開催しております。近年は中学校・高校などの吹奏楽部やオーケストラ、伝統芸能などに取り組む子どもたちへの取り組みが増えてきており、夢中で活動に励む子どもたちの笑顔こそが未来への原動力になると、強く感じます。2019年8月にはオーケストラとバレエが岩手県の沿岸部で吹奏楽、伝統芸能に取り組む子どもたちと共に “晴れ舞台”を作る「東北の夢プロジェクト」を初開催し、地域を超えた交流と新たな文化発信の場が生まれました。国を始め自治体・企業・新聞社等も参加する大きなプロジェクトとして多くの方の期待を背負っており、2020年には岩手県・福島県の両県での開催を計画しています。今後は、東北をはじめ日本中の方々が応援し、参加できるプロジェクトとして育てていきたいと考えています。

東北地方の沿岸各地では復旧・復興の工事が進み、その様相は大きく変わってきましたが、調査によれば被災者の60%あまりが今なお「被災者である」という意識を持っているそうです。物理的に復興が進んでも、壊された地域の絆や失われたコミュニティは簡単には取り戻せません。震災を機に急速に過疎が進んでいる地域も少なくないのが現状です。そして震災後の過酷な状況で幼少期を過ごした子どもたちの心への影響は、様々な形で表面化してくるのではないかと言われています。震災発生直後、音楽は心の慰めや癒しとして求められてきました。今後は音楽によって多くの人々が集まり、経験と思いを共有することで深くつながり、新しいエネルギーが生まれる。それが未来につながっていくのではないかと思います。日本フィルはこれまで以上に多くの方々との関係を大切にしながら、音楽を通じた温かい交流と発信の場づくりをしていきたいと考えています。

 

2020年3月
日本フィルハーモニー交響楽団

<今後の活動予定>

・2020年度実施計画

<これまでの活動記録>

・被災地レポート

・震災から6年間の記録

・平成29年度事業報告(文化庁提出)

・阪神淡路大震災における「被災地に音楽を」活動について

 

 

活動の趣旨

日本フィルメンバーが、被災地へ直接音楽を届けます。メンバーはボランティアで参加します。

<お願い>

  • メンバーを派遣するための交通費、宿泊費など必要経費のための募金にご協力ください。
  • 演奏できる会場、場所についての情報を提供してください。
  • コーディネートをしてくださる団体、個人を募集します。

<お振込先>

  • 郵便振替 口座番号00160-6-789789 加入者名 日本フィル「被災地に音楽を」
  • 銀行振込 三菱東京UFJ銀行 高円寺支店 口座番号0065261 口座名:日本フィル被災地に音楽を(ニホンフィルヒサイチニオンガクヲ)

公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団への寄付金は、内閣総理大臣より寄付金控除の対象となる証明を受けています。寄付金のご協力を頂きますと、税制上の優遇措置が受けられます。詳しくはこちらをご覧ください。

これまでの活動記録はこちらをご覧ください。

 

 

1995年の阪神淡路大震災で、日本フィルは1年かけて23会場、のべ63名の日本フィルメンバーを被災地に送りました。はじめは避難所となった学校へ、その後は病院のロビーやお寺、仮設住宅の集会所など。現地では、国境なき医師団、医療団体、生協、アートで復興をすすめる団体、街づくり協議会、神戸弁護士会など。現地では、国境なき医師団、医療団体、生協、アートで復興をすすめる団体、街づくり協議会、神戸弁護士会など、さまざまな団体が「音楽を送る」運動のコーディネートを行いました。(©金瀬胖)

 

 

2011年4月22日 日本フィル東京定期演奏会会場にて
 

 

 

2011年8月6日 気仙沼にて
(ページ冒頭写真 2013年3月4日女川にて)