【2016年4月22日・23日東京定期演奏会】インキネンによるアフタートークレポート

第679回東京定期演奏会(2016年4月22日・23日)終演後、首席客演指揮者ピエタリ・インキネンによるアフタートークを行いました!


 

アリガトウゴザイマス。
今日は皆様にこちらにお越しいただきましてありがとうございます。今日はイギリスのプログラムで、日本フィルと私では初めての試みでした。日本ではなかなか演奏されない曲ではなかったでしょうか。ソリストの庄司紗矢香さんは、日本フィルとの共演は15年ぐらい前のことだったそうですので、今回また共演できたことをうれしく思います。私は庄司紗矢香さんのことは、もっと前から知っているんですね。私とともに庄司紗矢香さんも名教師であるザハール・ブロンさんの門下生だったんです。私が最初に指揮をした経験になると思うのですが、ヘルシンキ・フィルで振り、その4か月後にまた指揮を頼まれたんですね。その時のソリストが紗矢香さんでした。

今日の演奏は、日本フィルと首席客演指揮者として指揮をする最後の演奏会となりました。どうしてかといいますと、次に私が日本フィルを指揮するときは首席指揮者としてさせていただけるからです。Thank you. もちろんそれだけではなく、今年は日本フィルの創立60周年なので、目玉のコンサートがたくさん、用意してあります。

首席指揮者就任披露演奏会が、2016年9月27日にここサントリーホールで行われます。その演奏は、私のよき友人でもあり、音楽仲間でもあるソプラノのリーゼ・リンドストロームさんと、テノールのサイモン・オニールさんとの共演になります。2013年のサイモン・オニールさんと共演した演奏会を思い出していただけるのではないでしょうか。もしまだお聴きになっていらっしゃらない方がいましたら、今回は是非お聴きになってください。リーゼ・リンドストロームさんとは、パレルモでワーグナーを共演しています。彼女はワルキューレのブリュンヒルデ・デビューでした。そしてこの秋に、メルボルンで《ニーベルングの指環》ツィクルスで共演します。数年前に私が指揮したプロダクションと同じもので、今回は彼女がブリュンヒルデを演じます。9月というのは、首席指揮者就任披露演奏会で特別なものなので、皆さん足をお運びください。それだけではなく60周年の企画、いろいろございますのでそこにもみなさん足を運んでいただければと思います。

今回のアフタトークを終える前に皆様にお伝えしたいことがあります。九州で大変な災害があって、私たちも大変心を痛めております。日本フィルは、九州公演という形で九州と長い間深い関わりを持ち続けてきました。支援ということも含めて、オーケストラ一丸となって、九州公演を一刻も早く行いたいと願っております。皆様お帰りなるまでに、楽団員とともにロビーに募金箱を用意しております。皆様お帰りになるまでに足をお留めになって、九州に対する支援をよろしくお願いいたします。まずはみなさん、ロビーで会いましょう。そして次回は9月の公演でお目にかかるのを楽しみにしております。
 

通訳:井上裕佳子/堀 美夏子